「大丈夫だって。 すぐに戻ってくるよ。 モンスターも全然出てこないだろう? 何か動きがあれば連絡ぐらいくるさ」<br><br>「そういう話をしているんじゃないわ!」<br><br>レイナを下に見るミマタ。 ミマタに反発するレイナ。 その言い争いに歩み寄りや摺すり合わせという言葉はない。 その不毛な遣やり取りに皆の視線が集まる中、ミマタが自分達でもレイナ達でもない第三者の視線に気付くと、軽く笑ってこの件に巻き込むように意見を求める。<br><br>「お前はどう思う?」<br><br>その第三者であるアキラに皆の視線が集まる。 ミマタはどこか相手を軽んじた視線で、レイナは睨にらみ付けるようなきつい視線で、共に自分の意見への同意を求めている。<br><br>急に話を振られたアキラが少し考えてから答える。<br><br>「...... トイレに行くなら早めに戻ってきてくれ。 ここでされても困る。 余りに帰りが遅かったらモンスターと交戦している可能性を考慮して、本部に連絡して無事を確認する」<br><br>アキラの発言はミマタの行動を容認するものだった。 レイナが不機嫌そうな驚きの表情を浮かべ、ミマタが機嫌良く笑う。<br><br>「物わかりが良いじゃないか。 そう。 トイレだよ。 実は漏れそうなんだ。 じゃあな」<br><br>ミマタはそれだけ言い残して連れと一緒に広間から出て行った。<br><br>レイナはミマタ達を憎 々 しげに睨にらみ付けていた 。 だがその姿が見えなくなると、不満を打ぶつける次の対象に勢い良く顔を向け、怒りに満ちた視線を投げ付けた。 そしてアキラに近寄りながら怒鳴り付ける。<br><br>「どういうつもり!? あいつらの肩を持つわけ!?」<br><br>アキラが平然と少し面倒めんどそうに答える。<br><br>「俺が何を言ったって聞きはしないだろう。 好きにやらせて早めに戻ってきてもらった方が良い。 それだけだ」 ...
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